日々是在るがままに

地方零細企業経営者の呟き

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プロフィール

木村 譲

木村 譲

弊社の代表取締役を勤めております


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神は細部に宿るか


 企業とって必要なイノベーション。大企業から弊社の様な零細企業まで、全ての企業がイノベーションを欲している。では、イノベーションはどうしたら手に入るのか。この命題に対して様々な論考が生まれ、スキームが実践されている。しかし、現実は、厳しいのだ。多額のコストを欠けてイノベーションを生み出そうとコンサルを雇っても中々これといったイノベーションは誕生しない。

 そもそもイノベーションは、何かと何かを足したら生まれような化合物ではないのだろう。ましてや、これをクリアすればイノベーションに達する、といったものでもない。
つまり、イノベーションは理論に基づいて論理分析による解を見つける演繹的な方法論から発生することはない。
シュンペーターは「イノベーションは様々なものの組み合わせ」と述べているだけだ。様々なものとは何と何なのかは、彼にも分からない。

 アメリカ式の仮説ありきでイノベーションは生まれないのだ。仮説を組み合わせて、辻褄が合わなくなれば現実の方を否定してGMは破綻したのだ。

 イノベーションとは所詮、毎日の同じ様な事の繰り返し、つまり連続の中からしか生まれない。繰り返しの中から突然或る日イノベーションの様なことが起きるのではないか。化合物でも水準クリアの話でもないとすればそれ以外考えられないではないか。
小さな変化、つまり「細部に神が宿る」のではないか。あくまでも個別の具体的な現実の積み重ねがブレークスルーを経験して帰納的な超越が始まるのだろう。
普遍を続け、小さな変化を大きな飛躍にする事がイノベーションの本体ではないだろうか。

「まだは、もうなり。もうは、まだなり」


 表題の「まだは、もうなり。もうは、まだなり」は、元々、投資に関する有名な格言。
「まだまだ上がると思うともう相場は終焉で下がっていく」、「もうこの辺りで手仕舞いにしよう。売ろう。まだまだ上がって儲け損ねる」といった人の心理、欲を戒めた言葉だが、まさに真理をついていて、人が決断しなくてはならない、特に二項選択の場合、人は間違うのだ。

 景気が悪い日々が何年も続いている。そろそろ底だろうと思う、思いたい気持ちが人々の心の中に遍在する。しかし、底も天井も結果論でしかないのだ。後になって、あの時が底だったんだな、と確認できるだけ。誰にも底も天井も分かった試しがない。これは、株価とか為替とか景気等、経済と呼ばれる我々が毎日接しているお金に関わる事象全てに共通している。
 為替が固定で、株価が定額で景気が変化しない、とすれば欲の出番はない。そのかわり停滞が社会を包むのだ。資本主義以外の経済体制がほぼ壊滅状態であるのを見ればよく実感できるのではないか。

 もう一つ、相場には「順張り」と「逆張り」という投資法がある。株価が総じて上がり調子にある時に、株を買い、更に株価が高騰するだろうと期待を込めて買うのが「順張り」。「逆張り」は株価が低迷している時に将来の高騰を前提的に期待して買う。
成功するのは大概の場合「順張り」。「逆張り」は先に述べた「もう底だろう」という思い込みで買うのだ。「もうはまだなり」を体験できるコースになる。

 勿論、投資論を述べているのではなく、生きていく上で判断が必要なる局面で、この格言は生きると思うのだ。
会社の経営では、毎日が判断の連続で、会社とは持てるリソースをどのタイミングかで再投資していくサイクルを繰り返す。小さな判断ミスは何とでもなるが、大きな判断ミスは命取りになるケースがある。この大きなは判断ミスは、まさに「もうとまだ」の判断を誤ったときに生じるのだ。
中小企業にとって大きなビジネスを獲得しなくては這い上がれない。しかし、大きなビジネスだけを狙っていては日々が回らない。順張りと逆張りを混ぜあわせて企業は生業を立てていると言えるのだ。
 時代のスピードが早く、しかも停滞ムードが漂う世相だが、経営は継続しなくてはならず、判断しなくてはならない機会が大幅にふえている。冷静な気持ちで自分の価値観に自信を持って経営に臨まねばならない。

時代の色


 人はきっとその生まれ年や、その後の後天的な経験によってその時代その時代をイメージする色があるように思う。
僕は、昭和33年生まれだが、戦前の昭和、大正、明治それぞれに時代をイメージする色が異なる。

 明治時代は、灰色の256階調的なイメージが僕には有り、大正時代は総天然色、つまりカフルカラーのイメージ。
これは、明治という時代に対する僕のイメージが大政奉還後、明治政府となった訳だが、あまり生活感を感じ無い時代だからだろう。実に勝手なイメージです。
 大正時代は日本にもモダニズムの時代が到来し、多少デカダンな匂いもイメージにある。銀座がモダニズムに中心で、現在の銀座に僅かに残るモダニズムの片鱗がフルカラーとなって僕の脳内を彩るのか。
 昭和の戦前は、多少の色を感じる。大国の帝国主義の中で足掻く日本も帝国主義へと進むのだが、馴染んだ作家の作品が多少の色となって残像化しているのかもしれない。
戦中の日本は完全にモノクロの世界だ。何もかもが階調も無いモノクロの世界しか僕はイメージできない。これは戦争への嫌悪感がそうさせているのか。戦争そのもの実体験が無い特殊な時空間だからなのか。
戦後はやはりくすんだ赤茶色からフルカラーへと続く。見てきた世界はやはりカラーの時代だ。

 しかし、明治の世にも戦中の時にも、庶民はしっかり生き続けてきた。グレーの256階調な訳もなく、ましてやモノクロの中で生活してきた訳ではない。
女性は、口紅を刺したり、綺麗なシルクのワンピース着たりして、抑圧されながらも青春を謳歌しようとしたし、人生を楽しむ努力をしたはずだ。
広島で原爆で亡くなった女性が身につけていた小物や衣服を専門に撮影した写真集を見たことがある。
モンペの下に可愛いワンピースを着ていた若い女性もいた。オシャレなビーズのバッグを持って被爆した中年の女性もいた。
そこには、確かに生活があり、人生があったのだ。

 時代に対するそれぞれの色彩イメージは、時代を一絡げにしてしまう危険性がある。どんな時代でも庶民は生活を楽しもう、人生を精一杯生きようとした人たちが居た事を忘れてはならないと思う。

野田総理誕生なのだ(^^;)


 新総理に野田氏が決選投票の結果決定した。村長選挙より短いたった三日間で一国の総理が決まるといういかにも軽い選挙だった。

 総括するにも五人も出てると、中々うまくまとめられない感じですが、驚いたのは前原氏の惨敗です。「野田じゃ票が集まらない」と自ら出馬したにも関わらず何だったの?
海江田氏、いわゆる小沢サイドは、一回目の投票で過半数を取れないどころか150票を割る始末。これじゃ勝てない。海江田氏本人はこんなに迫力の無い人だったの、という位精彩を欠いた演説。ここまで書くと勝つべくして勝った野田氏、という気もするが、彼の最初の演説では震災や原発に一切触れていない。これで被災地の復興は更に遅れる、という懸念を持った人は少なくないのでは。
 勝ったのは、マスコミと財務省ですかね。元々、野田氏は現役の財務大臣で財務省の傀儡といわれているし、マスコミも野田氏が前原氏以上の盛り上がり、と支援弾打ちまくってましたから。
野田氏が二回目の演説で「ノーサイド」って言ってましたけど、そんなの困る。国民だって投票権は無かったけど、どっちかを支援しないで民主主義が成り立つ訳がない。おかしな認識を持って欲しく無いですね。

 大連立を目指すとすれば、或る意味キャスティングボードは自民党に渡される。自民党は野田氏と政策的な差異がないからやりにくそうですね。

 もう色々批判、中傷が出ているようだが、大震災と原発への対応のプライオリティをあげて頑張ってくれる事を来しています。

やっと辞めた総理大臣


 菅総理がやっと辞めた。遅すぎた辞任と思う。何もビジョンが示されないままに空白が被災地に不幸を増幅させた責任は大きいのではないか。
 市民運動出身で初めて総理になった首相に寄せた国民の期待は大きかった。しかし、彼は何も持っていなかった。まさに総理大臣というポストに座りたかっただけの人だった。
市民運動というのは作家の吉岡忍氏が述べるように、個人主義なのだ。塊になってデモは行うが主張は実は個人主義に基づいている。民主主義的な調整やバックボーンになる人的な繋がりも持っていなかった。また、官僚という有能で危険な存在をも使いこなすこともできず、政治の停滞を招いた。
 「最小不幸社会」という政治家にとってネガティブと取られやすい目標を掲げたが、そこに向かうビジョンも政策もお目にかかっていないままの辞任となった。対症療法的な付け焼刃対応ばかり。震災以降はほとんど実効をうんだ政策はない。
仲間の民主党幹部からも批判を浴びた。マスコミからも総スカン。それでも座り続けた総理のイス。
 市民運動家は個人主義、と最初に書いたがそれは、個別主義と繋がる。個別の問題にしか主義主張を共にしないのが個人主義なのだ。そうした世界しかしらない人間に国の旗振りはさせてはいけないという事が実証された。

歴史上、最悪の宰相と言う人が多いが、最悪が次々更新されるのだけは願い下げにしてもらいたい。


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